今日から効果が上がる「ストレスゼロ・テクニック」とは?
社内や取引先との人間関係、重いノルマや責任など、ビジネスマンはストレスにさらされ続けている。ストレスを抱えていると仕事のパフォーマンスが悪くなり、さらなるストレスを生むこともしばしば……。ところが、そんな悪循環を断ち切る実践的な方法があるという。『ストレスゼロ・テクニック』をセミナーなどで指導している田中ちひろ氏に、お話をうかがった。
(株) ヒューマンスキル・アカデミー代表取締役会長
田中 ちひろ / Chihiro Tanaka
1世界25カ国、約7,000人を指導し、ほぼ全員のストレスを軽減させているNLPグローバル・トレーナー。主にイタリアと日本で、英語とイタリア語、日本語を使い分けて、トレーニング、コーチング、セミナーを実施している。日本の「 調和と人へのリスペクト」、アメリカの「夢を追いかけるパッションとアクション」、イタリアの「人生を楽しむ技と創造性」の3つを融合したライフスタイルを提案し、その妨げになる「ストレス」を人間科学の立場から限りなくゼロにすることをめざす「ストレスゼロ・テクニック」を紹介する。著書に『ストレスは捨てられる』(中経出版)がある。
ビジネスマンならストレスがあるのは当たり前。「ストレスに押しつぶされるようではダメだ」と、日々、頑張っている読者の方々も多いだろう。
しかし、ミラノを拠点に活動している田中ちひろ氏には、日本のビジネスマンはとくに強くストレスを抱え込んでいるようにみえるという。
「日本に帰ってくるたびに、たとえば電車に乗っても、目線が下を向いて前かがみになっている方が増えているのを感じます。歩いている人の表情にも元気がないように思います。
企業の幹部や人事担当の方から、心の病による休職が増えていて、コストの面でも負担になっているということで、研修を依頼されることも多くなっています」
企業研修の際、田中氏は最初に、「この1カ月間で、仕事でとても楽しかったことは何ですか?」と訊くことが多い。すると、9割くらいの人は答えられないのだそうだ。「半年間では?」「プライベートでもいいですから」と訊いても、なかなか答えられない人が多いという。
「話を聞くと、たとえば中間管理職の方だと、上司に対していろいろ不満をもっています。一方で、自分も上司として部下を動かす立場ですから、『うまく動かせないんじゃないか』『嫌われるんじゃないか』という不安も感じています。『上司みたいにはなりたくないけれども、どうすればいいのかわからない』と悩みながら、そんなグチをいっている時間もない、という人も多いです」
また、日本人がストレスを強く抱え込んでいる要因の一つとして、「日本では根性論が勝ってしまう」ことがあるのではないかと、田中氏は指摘する。
「『不平をいうなんて、根性がなっていない』といわれてしまうことで、ストレスを解消できず、抑え込んでしまっている方が多いのではないでしょうか。ストレスがあっても口に出してはいけないと思っている方は、かなりいらっしゃるように思います。
『ストレスゼロ・セミナー』にこられる方のなかにも、『自分には必要ないんだけれども、部下のために』といいながら、部下よりも自分がいちばん真剣に取り組まれる方もいらっしゃるんです」
田中氏はミラノのファッションショーの演出家から「歩いているのをみると、日本人はすぐに見分けられる」と聞いたことがあるそうだ。日本人は歩くとき、膝の裏が伸びきらないというのだ。膝が伸びきらないと背筋が伸びず、視線も下を向きがちになる。これはストレスを感じているときの姿勢だ。それだけ、日本人はストレスを多く抱えているということなのだ。

ストレスの原因は何か、と訊かれれば、「上司が理不尽なこと」や「仕事の負荷が大きすぎること」などと、他人や環境を挙げる人が多いだろう。しかし、それはほんとうの原因ではないと田中氏はいう。
「無口で最低限の指示しか出さない上司に対して、相談しにくくてストレスを感じるという人もいれば、自由に動けて仕事がしやすいと感じる人もいるように、同じことに対してストレスを感じる人もいれば、感じない人もいます。ストレスは『現象』ではなく『認識』だから、一人ひとり違うのです。
それに、ストレスに感じている環境や相手を変えようとしても、変えることは難しいでしょう。環境や相手を変えようとして、余計につらい思いをしている方も大勢います。だったら、自分の『認識』を変えるほうがいい。自分が変わることで、ストレスを軽くすることができるのですから」
では、「認識」とはどういうものなのだろうか。
私たちが意識して外界から得られる情報の数は、1秒間に7±2だといわれている。ほとんどの情報は拾うことができず、消去されてしまうのだ。
拾った情報は、そのまま認識されるのではなく、「一般化」と「デフォルメ」をされる。
一般化とは、たとえば、「Aさんがいて、Bさんがいて、……」という情報を「男性が何人、女性が何人いた」と変えてしまうように、情報をある枠にはめることだ。
デフォルメとは、「Cさんは壁にもたれている」という情報を「Cさんはやる気がない」に変えてしまったり、「商談がダメになったのは、昨日の夜、電話を入れなかったからだ」と因果関係を想像するなど、確認しなければ関連しているかどうかわからないことを、勝手に結びつけてしまうことだ。
私たちが消去、一般化、デフォルメをしながら情報を入手する際、じつは同時にいくつものフィルターを使っている。
一つは「五感のフィルター」だ。当然、情報は五感を通して得るしかないのだが、人によってタイプがある。たとえば、混雑する電車に乗るストレスを、人混みをみるという「視覚」で感じる人、雑踏(ざっとう)やアナウンスの音という「聴覚」で感じる人、人とぶつかることや熱さなどの「体感」で感じる人がいる。
また、「言語のフィルター」もある。「言語のフィルター」では、情報が「嫌だ」などの言葉と結び付けられる。
「思考タイプのフィルター」もある。思考タイプによって、満員電車のなかで嫌な情報にばかり注目してしまう人もいれば、不快ななかでも面白いことを探し出そうとする人もいる。
これらのフィルターを通して、ようやく、「認識」ができる。つまり、認識と現象のあいだには大きな隔(へだ)たりがあるということだ。だから、現象が同じでも、認識によって、ストレスが生まれたり、生まれなかったりするのだ。
ストレスを生む認識は、脳の大脳新皮質から視床下部へと伝わり、内分泌系と自律神経系に働きかけて、ホルモンの分泌に作用し、免疫系に影響を及ぼす。その結果、体調がおかしくなることもある。

2011年10月、玄海原子力発電所の再稼働をめぐる「やらせメール」問題について、第三者委員会の委員長である郷原信郎氏に伺った。
「GreenWorkplace」で実現する「節電でも成果が挙がる働き方」 東日本大震災による影響で、東日本を中心に全国的に節電に取り組む必要が出てきた…
つらい環境や嫌な相手は変えられなくても、ストレスは軽くできる!
今日から効果が上がる「ストレスゼロ・テクニック」とは?
社内や取引先との人間関係、重いノルマや責任など、ビジネスマンはストレスにさらされ続けている。ストレスを抱えていると仕事のパフォーマンスが悪くなり、さらなるストレスを生むこともしばしば…
温室効果ガスの削減など、環境問題に注目が集まるなか、石油はともすれば「悪しき要因」としてばかり取り上げられがちである。しかし、無資源国であるわが国にとって…
悩める個人投資家に朗報!
元為替チーフディーラーの両雄が�牴射鄙蠑譴任眈,討覘疆蟷駛,鯏按貉愼遏�
木内博一 (農事組合法人「和郷園」代表理事)
当連載が本になりました!
『最強の農家のつくり方』(定価1,470円)
「農業界の革命児」が語る成功の方程式と日本再生への構想をぜひ、ご一読ください。
野口悠紀雄(早稲田大学教授)
「オフショア」「タックスヘイブン」の姿を知ることで、日本経済の問題点と進むべき道が見えてくる!
第2回 タックスヘイブンは存在悪か?