詰めの甘さが露呈
民主党が政権の座に就くことになってから、執筆時点で1カ月弱が経過している。いまのところ、あらゆる点で迷走している、といわざるをえない状態だ。
二酸化炭素排出を1990年比で25%減らすという(絶対にできるわけがない)旗印だけ掲げて、それをどうやって実現するかという中身については見せられるものがないという惨状で、それなのに首相は国連に出掛けて、目処もついていない数字を国際的に約束してしまう。
高速道路無料化は、じつは選挙のための方便で、やっぱり有料のところは残すという豹変ぶり。補正予算の執行中止もどんどん尻すぼみになる一方だ。
八ツ場ダムも、建設中止するほうがお金が掛かることがわかり、何のための建設中止だかわからない状態だ。
子ども手当も所得制限で揉めており、その他各種政策も政府内のあちこちで内紛状態で、詰めの甘さが次々に露呈している。そして調整なんか何も要らずに、すぐにできるはずの記者会見開放も、一向に進まないようだ。
そしてぼくが最もダメだと思うのは、官僚主導から政府主導へ、というお題目を掲げつつ、そもそもそれがどういう意味かわかっていないらしいという点だ。
いまの進め方を見ていると、基本的には官僚たちの話を聞かない、というのが基本線らしい。そして大臣さんなどが、思い付きで何の裏付けも根拠もない個別の政策をメディアに向かって華々しく宣言してみせる。でも、その具体化方策は官僚に丸投げする、ということらしい。高校無償化、という政策を大臣と側近が官僚たちとの事前の打ち合わせもなくぶち上げて、なぜそれが必要かという説明も一切なしに、その財源ややり方は官僚が勝手に考えろ、ということのようだ。
さてぼくが官僚なら、そんなバカな話にまともに対応したりはしないだろう。官僚だってない袖はふれない。
それにいまだと、できませんといっておけば民主党はすぐにへっぴり腰になるようだから、ぼくなら徹夜したふりして、いまは無理だけど5年後ならできるかもしれませんとかいう結果を出してお茶を濁しておく。大臣さんは何もわかってないから、いうこと聞くしかないでしょ。
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